2011年1月25日火曜日

BBC放送で被爆者をジョークに:理解と無理解

BBCの番組の中で、広島、長崎で2度被ばくした被爆者をジョークとして扱ったことで、
問題が広がっています。

日本人にとっては、原爆被害の恐ろしさは、よく知られています。
『はだしのゲン』をはじめ、多くの物語やドキュメンタリーに親しんできました。

しかし、他国の人々にとっては、そうではありません。

シュワルツネッガーの映画『トゥルーライズ』 のラストでは、原爆が爆発し(被害者は0だが)、そのきのこ雲をバックにキスシーンという映像がでてきます。

映画自体はとても面白いものでしたが、やはり日本人としては違和感を感じます。

諸外国の人には原爆被害の恐ろしさは、伝わっていません。
だから、たとえば戦争をジョークにしたり、コメディーにしたりすることに、
あまり抵抗がないように(戦争の悲惨さを知らないわけではないが)、
原爆も笑いの種にすることができるのでしょう。

しかし、原爆に関しては、お笑いにはならない日本人の心情を伝えることは、必要でしょう。
もっとも、私たちも、戦争ネタのコントを笑ってみたりはしています。
そのことも、忘れてはいけないと思います。

そして、私たち日本人も、
原爆ドームがどこにあるのかしらない中高生がいるのも事実です。

また、原爆の悲惨さはわかっても、今現在の核戦争の危機を感じていたのは、
日本人よりも、ヨーロッパ人でしょう。
そこから、核軍縮運動が広がっていくのですから。

   




BBC番組「怒り心頭」=前原外相(原水爆問題):Yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000104-jij-pol

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿