2011年1月31日月曜日

大桃美代子ツイッター暴露発言「情けなかった」:ネットコミュニケーションの心理

インターネットも、自動車の運転も、一番大切なのは、
機会の整備よりも、心の整備かもしれません。

大桃美代子さんは、
ツイッターに書き込んだ当時の心境について「『もういい!』とちょっと自暴自棄な部分があった」と告白。「考えが足りず、本当に自分の心が弱く情けなかった。」と語っています。(サンスポ)


「自暴自棄」になると、自分に対しても、周囲に対しても乱暴な態度をとってしまいます。
だれもが、怒りや悲しみの感情で心がいっぱいになり、我を忘れることはあります。


そして、目の前の人に言ってはいけないことを言ったり、
叩いてしまうこともあるかもしれません。


ただ、現実世界なら、それで済みます。包丁や金属バットを取り出さない限りは。
その時、その場所だけの話で終わるでしょう。


しかし、ネット(ツイッターや、ブログや、フェイスブック等)がからむと、とたんにその波紋は瞬時に世界に広がります。


同じような激しい感情状態になったとしても、
印刷物や裁判のようなものであれば、時間と手間がかかりますから、その間に感情は収まっていきます。


しかし、インターネットコミュニケーションでは、特にツイッターでは、
感情をその瞬間に表現してしまいます。
生の感情の表現があって、それで良い、よれが良い場合もありますけれでも、


感情的になっている人の前に、凶器どころか、ミサイルの発射ボタンをおくようなものになってしまうこともあるでしょう。


自動車も、インターネット、ツイッターも、ミサイルも、
私たちは大きな力を手に入れた。だから、その特徴と力を知り、自分の心を整えることが大切なのではないでしょうか。


大人になりきれていない部分だったなと思う。反省して次に進んでいきたいと思っております」(大桃美代子)


ウェブマスター碓井のツイッター 
インターネットの心理学(こころの散歩道)






大桃美代子、再出発誓う「情けなかった」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110131-00000045-sanspo-ent

2011年1月28日金曜日

映画興行収入が過去最高2200億円:3Dのため?

20世紀の終わりごろの未来予想で、
「映画のような中途半端な娯楽は衰退する」というものがありました。

しかし、映画が衰退するとしたら、
中途半端だからではなく、面白くなくなったときでしょう。

「演劇」は、古くからある娯楽であり、表現です。
そこから派生した「映画」や「テレビドラマ」も
そう簡単になくならないでしょう。

でも、もちろん危機はやってきます。
そんなとき、良い作品がでるだけではなく、技術の革新もありました。

まず、トーキー映画(音声付き)
そして
カラー映画
続いて70ミリ映画、
ステレオ、ドルビーなど、音声面での進歩もありましたね。

そして、3Dです。

技術革新は、大きな起爆剤になるでしょう。

でも、結局は作品ですよね。
「トイ・ストリー3」も「アバター」も、面白い作品でした。

技術だけにだよって、観客をがっかりさせてほしくないものです。

昔々の
「オズの魔法使」(1939)が、もうこの時代の映像技術で十分で、
完成された映画と言われるぐらいですから。




映画興行収入、過去最高2200億円 トップ3は3D
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110127-00000572-san-bus_all

2011年1月27日木曜日

サルまね・旭日旗・差別・侮辱:サッカーアジア杯日韓戦

盛り上がったサッカー日韓戦。
韓国の選手が、日本を無辱する意味で「サルまね」を。
日本側観客席に「旭日旗」を見たと。

この「サルまね」の韓国選手の行動が、韓国内で批判されています。当然でしょう。
しかし、「旭日旗」はどうなのでしょう。

「旭日旗」は、軍旗です。
おそらく、その旭日旗を使っていた日本のサポーターは、あまり意識していなかったでしょう。
韓国を侮辱する気もなかったでしょう。

しかし、韓国やアジア諸国の人たちが、
今でも旭日旗を見ると、不快感を持つということを、私たちも知っていて良いのではないでしょうか。

偏見や差別、侮辱は、している側は気づかず、
されている側は、敏感に感じるのですから。
 
 
FIFAワールドカップサッカーで学ぶ心理学(こころの散歩道)

私たちにとって病気より悪いのは、偏見だ:偏見、エイズ、精神病
 
 
サルまねに批判=日本やゆ、韓国の奇選手―アジア杯サッカー・日韓戦(Yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110126-00000109-jij-spo


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110126-00000312-soccerk-socc

2011年1月25日火曜日

BBC放送で被爆者をジョークに:理解と無理解

BBCの番組の中で、広島、長崎で2度被ばくした被爆者をジョークとして扱ったことで、
問題が広がっています。

日本人にとっては、原爆被害の恐ろしさは、よく知られています。
『はだしのゲン』をはじめ、多くの物語やドキュメンタリーに親しんできました。

しかし、他国の人々にとっては、そうではありません。

シュワルツネッガーの映画『トゥルーライズ』 のラストでは、原爆が爆発し(被害者は0だが)、そのきのこ雲をバックにキスシーンという映像がでてきます。

映画自体はとても面白いものでしたが、やはり日本人としては違和感を感じます。

諸外国の人には原爆被害の恐ろしさは、伝わっていません。
だから、たとえば戦争をジョークにしたり、コメディーにしたりすることに、
あまり抵抗がないように(戦争の悲惨さを知らないわけではないが)、
原爆も笑いの種にすることができるのでしょう。

しかし、原爆に関しては、お笑いにはならない日本人の心情を伝えることは、必要でしょう。
もっとも、私たちも、戦争ネタのコントを笑ってみたりはしています。
そのことも、忘れてはいけないと思います。

そして、私たち日本人も、
原爆ドームがどこにあるのかしらない中高生がいるのも事実です。

また、原爆の悲惨さはわかっても、今現在の核戦争の危機を感じていたのは、
日本人よりも、ヨーロッパ人でしょう。
そこから、核軍縮運動が広がっていくのですから。

   




BBC番組「怒り心頭」=前原外相(原水爆問題):Yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000104-jij-pol

書籍販売、過去20数年で最低:私も著者の一人として:本の大きくて不思議な力

本の売り上げ低下が止まりません。
出版社の方々からは、ずいぶん前から話を聞いていますが、
こうして、毎年のように社会的なニュースにもなっています。

出版社は、次々と本を出し、少し売れなくなれば絶版にし、次の本を出版します。
薄利多売というか、自転車操業が続いています。
小さな出版社なら(出版社はどれも意外と小さい)、一つの出版の失敗が大きな影響を与えてしまいます。良い本を作り、じっくり売り続けて行くのが、難しくなりつつあります。

『もしドラ』(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)や、『1Q84 BOOK 3』のようなベストセラーも出ていますが、
「突出して売れる本と、それ以外の二極化が顕著」という指摘もあります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000542-san-ent


私も何冊か本を書いてきました。
本を書くと言うのは、大きなことです。
ベストセラー作家ではない普通の著者にとって、
本の執筆は、その労力の割には、利益の多くないものです。
しかし、本を書くことで著者自身の人生観が変わることさえあると、感じています。


編集者の熱い思いが伝わります。
本を出すことで、人間関係や仕事の広がりもできます。


拙著『人間関係がうまくいく図解 嘘の正しい使い方―ホンネとタテマエを自在にあやつる!心理法則』の出版を機に、いくつものメディアから「ウソ」に関する取材を受け、いくつかのテレビ番組にも参加しました。

犯罪心理学に関する本の出版から、事件事故に関する取材は数多くありました。

昨年の出版『あなたが死んだら私は悲しい 心理学者からのいのちのメッセージ』は、今までで一番小さな出版ですが、一番反響のあった本になりました。「いのち」の問題について、読者カードを通し、いただいた手紙やメールを通し、出版記念講演会を通し、多くの人ととのつながりが持てました。

インターネットやデジタル情報は、ますます勢いを増すでしょう。
私も自分のホームページを(心理学総合案内こころの散歩道)を通して、今までにない経験もしています。

ただ、本が持っているこの不思議で、大きな力は、きちんと引き継がれていくのでしょうか。

中学校の図書室にあるちょっとマニアックな図鑑類、これを眺めるのは、ネット検索とはまた異なる、楽しみなんですよね(スクールカウンセリングの勤務先で感じています)


ウェブマスター碓井真史の本


書籍販売、過去20数年で最低…雑誌も低迷(Yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000349-yom-soci

2011年1月24日月曜日

ツイッタートラブル、情報管理:ツイッターネットコミュニーションの心理

有名店の店員が、客として来店した著名人のことをツイッターでつぶやいてしまうと言う不祥事が相次いでいます。

インターネットは、世界に向けて情報発信するとてもオープンな場所なのですが、それが実感できず、まるで友達とトイレや居酒屋でおしゃべりしているような気分になってしまいます。

ホームページよりもブログ、さらにツイッターと、情報発信が手軽なほど、この「個人的なおしゃべりの感覚」は、強くなってしまいます。

ネットで発言するときには、
たとえば「面と向かって言えないことはネット上でも言わない」という意識が必要でしょう。

あるいは、その発言を千枚プリントして新宿駅の駅前で配ることができるかという自問はどうでしょうか。

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原宿竹下通り「群衆雪崩」とツイッター、うわさの心理学(こころの散歩道)
ツイッターが混乱を起こした理由1〜21

ネットコミュニケーション・インターネットの心理学(こころの散歩道)

インターネットと現代人の心理 友達はほしいけど深入りはいや
ネットではなぜすぐに親しくなるのか 燃え上がる恋と失望
ネットではなぜ激しい争いが起こるか
ネットコミュニケーションの可能性 インタネットの良さを生かすために
出会い系サイト問題(1)出会い系サイトによる犯罪




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000608-yom-soci

2011年1月21日金曜日

二人は時に一人より孤独:リビング・トゥゲザー・ロンリネス

人生のなかで最も寂しいと感じるのは夫婦関係が破たんした人といっしょに住むこと」だとアメリカ人の多くが答えています。
エリック・クリネンバーグ ニューヨーク大学社会学部教授の研究(ダイアモンドオンライン)


二人でいることは、時には一人でいることよりも、孤独なのです。


「孤独は山ではなく街にある」といわれるとおり、愛し合うはずの夫婦が同じ屋根の下にいるのに心が通じ合っていないのは、一人暮らしのさびしさ以上の寂しさがあるのでしょう。


彼は、これをリビング・トゥゲザー・ロンリネスと呼んでいます。


ただし、アメリカの一人暮らしの人々(高齢者)は、友人たちと社交的に過ごしています。だから、そういう元気で自由で楽しい一人暮らしよりも、破たんした夫婦関係は孤独だと感じるのでしょう。


ところが日本では、多くの独居老人は孤独です。だから、アメリカよりも我慢をして夫婦生活を続けるのかもしれません。


孤独死、無縁死も、大きな問題ですが、
隠れた家庭内の孤独は、さらに冷たく暗いのかもしれません。


いくつになっても、より良い夫婦関係を続けたいと思います。
一人になっても、よりよい人間関係を続けたいと思います。
いくつになっても、より良い友人関係を続けたいと、そう思います。


高齢者の幸福感は、友人関係が握っているという研究もあるほどです。


 
       



2011年1月19日水曜日

上司と部下の健全な人間関係

上司がよいか悪いかという問題だけではなく、
上司と部下が、どんな人間関係をもているかが、大切です。

目指すべきは、
「指導者(良きリーダー)/賢従者(良きフォロワー)」型
だそうですが、


「王様/家来」、「カリスマ/信奉者」、「キツネ/タヌキ」、「暴君/弱衆・下僕」
といった上司部下関係は、健全な職場の人間関係ではなくなってしまいますやふう。


下記のヤフーの記事によれば、さらに、
「上司と部下は最終的に呼び寄せあっているように思えます」
と語られています。


今、職場の人間関係で苦しんでいる人には、酷な言い方かもしれませんが、
心理学的にも、たしかにそのような面はあります。


職場ではなく、家庭や男女関係においても、
たとえば、「女なんか殴っても良い」と思っている男性と、
「女は男に殴られてもしかたがない」と思う女生とが、一緒になってしまうことがあります。


大切なのは、自分の権利を守ることです。
職場の人間関係に勝つとは、どんな職場の中にあっても、
自分らしさを失わないと言うことです。


それはどういうことかといえば、
職場の人間関係に勝つ(こころの散歩道)」や
勝とうとしない、でも負けない:人間関係の悩みの心理(こころの散歩道)」


人間関係がうまくいく図解 嘘の正しい使い方―ホンネとタテマエを自在にあやつる!心理法則』(大和出版)をご覧ください。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110118-00000010-zdn_mkt-soci

2011年1月16日日曜日

入学試験の不安と緊張を取る方法

今日の報道によると、試験のときに自分の不安を書き表すと、
不安が下がり成績が上がるという研究結果が発表されました。

不安や緊張をごまかさず、きちんと自覚した上で、冷静にその気持ちを表現することが大切なのでしょう。

受験の緊張と不安に負けない方法で紹介していますが、

受験の不安の中には

1、テストに失敗することへの恐れ
2、合格しなければならないという緊張
3、他者に評価されることへの心配

などがあります。

失敗しても、身の破滅ではないし、
仮に不合格になっても、自分自身の価値は変わらないと思えることが、
受験の不安と緊張を下げるのに役立ちます。


受験の緊張と不安に負けない方法1:受験生と保護者のための心理学(受験必勝法)

受験の緊張と不安に負けない方法2:メンタルリハーサル(メンタルトレーニング)



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00001202-yom-sci

2011年1月13日木曜日

稲本潤一ツイッター中継騒動から考えるネットコミュニケーションの心理

Jリーガー稲本潤一さんのデートの様子が、店員によってツイッター中継され、
店側が謝罪するという騒動が起きています。

ネットの大きな利点は、気軽さです。
しかし、実際は世界に向けた発信になっています。

ブログでつぶやく内容と同じ内容を千枚印刷して新宿駅前で配ることを想像すれば、
これを書いて良いのかどうか考えることができると思うのですが、

世界に開かれたネットなのに、
感覚的には、まるで友達とひそひそ話をしているように感じてしまうのが、
ネットコミュニケーションです。

さらにメットコミュニケーションでは、恋愛感情が一気に盛り上がりやすかったり、
怒りに火がつきやすいという特徴があります。

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ネットコミュニケーション・インターネットの心理学(こころの散歩道)

インターネットと現代人の心理 友達はほしいけど深入りはいや
ネットではなぜすぐに親しくなるのか 燃え上がる恋と失望
ネットではなぜ激しい争いが起こるか
ネットコミュニケーションの可能性 インタネットの良さを生かすために
出会い系サイト問題(1)出会い系サイトによる犯罪

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000002-jct-ent

伊達直人現象全国へ:人助けの心理学

「伊達直人の贈り物」が全国に広がり続けています。
ただそれは、急に日本人が心優しくなた分けではありません。
私たちはもともと人助けをする心を持っているのです。

ただ、心は持っていても、行動にはうつせませんでした。
その壁を、心のハードルを、「伊達直人」が破ってくれたのです。

人助行動のハードルとは何でしょう。
伊達直人は、なぜこんなに広がったのでしょう。
⇨続きを読む
伊達直人の贈り物 : 人助けの社会心理学 (心理学総合案内こころの散歩道)



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00001049-yom-soci

2011年1月10日月曜日

成人は18才?20才?

今日1月10日は成人式。
日本では長く20才で成人ですが、何才から「大人」なのかは、日本国内でも法律によって異なります。さらに、住民投票の関連で、18才で成人とする動きがあります。

世界的に見れば、むしろ18歳成人が標準的です。

ただ、先進諸国では大学紛争が盛んだった次期に、青年たち自身からの声で成人年齢が引き下げられました。日本では、その次期にも成人年齢が変わりませんでした。

今、若者たち自身が18才で大人としての権利と義務を果たしたいと考えてくれるのならば良いのですが。

→続きを読む
成人年齢引き下げ、18歳成人を心理学的に考える1:こころの散歩道

成人年齢引き下げを心理学的に考える2:青年期の心理学的特徴から(こころの散歩道)

成人年齢引き下げを心理学的に考える3:少年法と少年犯罪の心理から(こころの散歩道)

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